「いってぇえええええええ、玄関を開けるときはチャイムを鳴らせと言ってるだろうが……!!!」

叫んで振り返った俺の頬に今度は学校の指定鞄が飛んできてクリーンヒットした。
……何故だ。何故今日はこんな目にばかり合うんだ。

「……うるさい。ここは俺の家だ。誰の許可を得て勝手に上がり込んだこの駄犬めが」

うずくまりながら痛む頬を押さえ見上げると、そこには潤一が立っていた。

(つづく)
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